三富新田の上富地区のサツマイモ畑
所沢や、三芳町、川越・・・、この辺の地域は、サツマイモの産地で有名だよね!
そうだね、この地域には、三富新田(さんとめしんでん)と呼ばれている、江戸時代に開拓された農地が今も残っていて、特に上富地区は今なお、当時の姿を残しているよ。そこの名産が「富の川越芋」で、甘味があって、おいしくて、昔から重宝されていたんだよ!
川越いも美味しいね〜。川越いもは、なんでこんなに甘くて美味しいの??
江戸時代から続いている、「循環型農法」がその秘密のようです!
三富新田について
細長い短冊状の地割
・三富新田は、所沢から三芳町に広がる地域で、現在の所沢市にある下富村、中富村、三芳町 にある上富村からなっていて、3つの富から三富となりました。
・この地域は、火山灰土に厚く覆われ、作物が育ちにくい土地でしたが、元禄7年(1694年)に川越藩主になった、柳沢吉保が進めて、新田の地割は、間口の幅が72m(40間)、奥行きが675m(375間)の細長い短冊状に区切られて、数十軒ときれいに並べて区画がされて、各地から入植してきた農民に配分されました。
・上のgoogle mapで上富地区を見ても、多少の土地利用の変化はあるものの、短冊状の地割された、三富新田の様子を見ることができます!
上富地区が当時からの様相が色濃く残っていて、実際に見てみると、整然と短冊状に並んでいる畑の景観は本当美しくて、残していきたい自然景観です!
三富新田の循環型農法
・そして三富新田の大きな特徴がその地割りで、下のイラストは、
1軒分の3点セット、
(1)屋敷林 (2)耕作地 (3)雑木林(ヤマ)
の地割を示しています。
・これが横広がり列状の雑木林(ヤマ)と広大な耕作地、そして横に
並んだ屋敷を構成しています。
※三芳町ホームページより
・江戸時代から多くの木を植えて平地林(ヤマ)として育て、木々の落ち葉を掃き集め、堆肥にして耕作地の畑に入れて土壌を改良して、安定的な農産物の栽培を行ってきました。
・雑木林には、薪炭材になり、発酵のしやすい、コナラ、クヌギ、エゴノキなどを植えて、屋敷の周りには、シラカシやケヤキが植えられました。ケヤキは建材に、カシは農具に加工したり、ドングリは非常食に。そして冬の季節風を防ぐための大事な役割も担っています。
「やま」と畑が密接に結びついた循環型農法が今なお引き継がれていて、300年以上もの長い間、落ち葉堆肥が投入されて作られてきたフカフカの土が、美味しいサツマイモを育んでいます!
「武蔵野の落ち葉堆肥型農法」世界農業遺産を目指して!!
この農法は、「落ち葉堆肥農法」とよばれていて、この農業システムを将来的に受け継いでいこうと、世界農業遺産を目指して、関連自治体が取り組んでいるそうです。
現在、この農法を維持していくことはとても大変なことだと思います。生産者さんを応援ができるように、農業遺産登録実現して欲しいですね!
家庭菜園でチャレンジ循環型農法!
我が家でも、せっかく所沢に住んでいるので、三富新田の精神を少し継承しながら、ガーデニング、家庭菜園にも循環を意識して、取り入れたいなと思っています。
家の北側方面は、防風のため、シラカシを植えています。うちのシラカシは、そこまで大きくはないですが、あると、防風効果は違います。うちのシラカシは、まだドングリをつけてはいないので、非常食とはなっていません。
我が家は、クヌギ、コナラはありませんが、エゴノキ、サクラやアオハダ、ナツツバキの落ち葉を堆肥ボックスに入れて、堆肥を育てています。また庭木の剪定した枝などは乾燥させて、薪ストーブの焚きつけに使っています!
薪ストーブの薪を燃やしたあとの、草木灰は、菜園にまいて、堆肥と同様に、土づくりのために使っています。
2020 年6月28日のサツマイモ畑の様子
ガーデンニングを始めて、数年たって、うちの土もだいぶ育ってきたかなと思います。循環の中で、我が家でも美味しいお芋が育てられるように、がんばります!!
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