晴れた空には、ツバメが飛び交い、
上空からツバメの声が響き渡り、すっかり春の様相になっています。
72候で見ると、4月4日から9日ぐらいまでの頃が
「玄鳥至」つばめきたるになります。
私の今年のツバメの初認日は3月21日でした。
皆さんのところにはツバメはもう訪れていますか?
ちょうど良い季節なので
今日は、ツバメについて、書きたいと思います!
ツバメの子育て状況調査
日本野鳥の会のツバメの調査サイトをのぞいてみると、
もうすでに全国に渡ってきていて、子育ての準備を開始しているようです。
我が家にも巣をかけてくれないかなと、願ってはいるのですが、残念ながら、中々選択をしてくれません。ツバメにとっての良い条件が整っていないのかもしれませんね😢。
ツバメも減っている?
ツバメは人の一番近くで巣作りをする、身近な野鳥の的な鳥ですが、残念ながら、やはりツバメも減っているようです。
なんでツバメは減っているの??
日本人のライフスタイルの変化が大きな原因になっているようで・・・
<考えられる要因>
1.農耕地の減少
2.巣作りのしやすい日本家屋の減少
3.ツバメを受け入れる人の心の変化
・ツバメは、エサ場となる水田や耕作地の減少、また巣作りに適した日本家屋の減少が大きな要因のようです。最近の住宅は軒が短くなり、壁も土や木の壁から、サィディングが増えて、土の巣が落ちやすくなってしまっています。
・そして最近では、ツバメが巣をかけると糞が汚いといって、巣を落としてしまう人も多くなっているようです。農村に比べて都心部では巣を落とす人が約7倍との報告もあります!
ツバメかわいそうだね〜。
残念ながら、だんだんツバメは住みにくい世の中に、なってしまっているようだね。
ただ、農村地域やツバメを見守る商店街など、ツバメが安心して暮らせている場所もまだまだたくさんあります。私が特に印象に残っている、ツバメの暮らす風景、3箇所、紹介したいと思います!
印象に残る、ツバメが暮らす風景
福島県南会津郡下郷町 大内宿
・江戸時代の宿場町の姿を今にのこす「大内宿(おおうちじゅく)」。
・茅葺屋根の家が並びます。周辺は水田に囲まれています。
・ツバメにとっては、
水田 × 昔ながら家屋 × 多くの人の往来 × 見守ってくれる人々
好条件が揃っているようで、そこら中にツバメの巣があります。
茅葺の家の中にもツバメが入っていきますが、当たり前のように何も気にしてはいません。長閑な風景が残っています。
石川県金沢市 ひがし茶屋街
・ひがし茶屋街は金沢を代表する観光地の一つで、美しい出格子と石畳が続く古い街並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
・ひがし茶屋街も大内宿と同様、ツバメにとって住みやすい好条件が整っているようです。大内宿とくらべると、街中の環境になります。
・石川県は6年生になると必ず、ツバメの調査を行っていて、県を挙げて、ツバメを見守る運動をしています。子供たちは、ツバメが子育てをしている家を訪問して、そのお家の方ともやりとしながら、子育ての様子を調べています。
ひがし茶屋街を歩いていると、温かな心でツバメが見守られている様子が随所に見られます。
福島県 浪江町、南相馬市、相馬市
他の被災地に比べて、福島の沿岸部は原発の影響で復興は遅れていました。
かつてはたくさん見られたツバメが、事故から数年は、ほとんど見られませんでした。しかし、人が帰ってきて、水田が復活した地域には、ツバメも戻ってきました。
特に水田が始まった直後の相馬市の道の駅には、びっくりするぐらいのツバメが集まっていたのが印象に残っています。
幸福を呼ぶツバメ?
ツバメは昔から幸せを運ぶ鳥として「ツバメが巣を作る家は栄える」と言われていました。ただツバメを見ていると、ツバメを見守る温かい心を持っている人のところは、結果として、人も集まってきたり、栄えたり・・・、豊かな環境と豊かな人の気持ち、そんなところをツバメが選んできているようにも思います。
ツバメが選んでくれるようなライフスタイルを目指していきたいです!
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